いちおし
本発明は,割れやすいマグネシウム合金のヘッディング加工を容易に行える技術の特許です。
同合金棒材の頭部成形や据込み成形に活用できます。
概要
本発明は,マグネシウム合金の棒状素材を容易に加熱してヘッディング加工する特許です。従来は,あらかじめ棒状素材や金型全体を電気炉等で加熱しなければヘッディング加工ができませんでしたが,本技術はヘッディングパンチのみ加熱しておき,同パンチからの伝熱で棒状素材の加工対象部分のみを加熱しながら加工することを可能としました。
これにより,少ない加熱エネルギーでマグネシウム合金のヘッディング加工が可能となります。
技術分野
マグネシウム合金を棒状の素材からネジやピン部品等の部品形状へ成形加工する技術です。
課題
マグネシウム合金棒材は,ヘッディング加工等で強制的に変形させると割れてしまいます。そのため,加工の前には,同合金棒材や金型の全体をあらかじめ電気炉等を用いて加熱し,変形しやすくする必要がありました。
しかし,加熱に要するエネルギーが必要な上,加工までに時間を要することから,容易に加工する方法が必要とされてきました。
解決手段
棒材の加工を行う上型部(パンチ部含む)のみを加熱し,棒材を加工する際にパンチを介して棒材への伝熱を行います。伝熱による棒材加熱と加工を同時に行うことで,マグネシウム合金棒材のヘッディング加工を可能にします。あらかじめ棒材や金型全体を加熱しておく必要がないため,加熱エネルギーを少なくすることができます。マグネシウムの熱伝導率の良さをいかした加工方法です。
キーワード
棒材,マグネシウム合金,ヘッディング,加工部加熱,加熱エネルギー
特許情報
【実施権】なし
【出願日】2010/3/25
【共有相手方】県単独