いちおし
火山灰ほぼ100%を焼き固めて板状に加工する技術です。焼き固めた火山灰焼結体は,熱膨張率が小さく,直火でも割れにくく,焼肉時の煙が少ないため,調理用プレートに適用できます。
概要
本発明は,粒径を揃えた火山灰にペタライト等のリシウム化合物を添加して混合し,成形体を1035~1140℃で焼成することにより,低熱膨張特性を有するβ-スポジュメン相を含む火山灰焼結体の製造方法です。
技術分野
本発明は,火山灰ほぼ100%を用い,焼結成型技術を開発することで,耐熱衝撃性に優れた火山灰焼結体の製造方法に関するものです。
課題
肉や野菜等を焼く調理用プレートとして,天然素材からなる石焼プレート等は,直火に対して割れやすいという問題点があります。また,安定した素材確保がしづらく,欠陥(多孔質)が多く,脆い素材で,加工歩留りが低くなる課題がありました。
解決手段
従来,未利用資源となっていた火山灰を有効利用し,耐熱衝撃性に優れた火山灰焼結体及びその製造方法を提供することです。具体的には,火山灰ほぼ100%を用い,耐熱衝撃性を向上させるペタライト等のリシウム化合物の材料配合,焼結温度の最適化,成型技術の効率化により,直火でも割れにくく,気孔率が小さく,滑らかな表面を持つ火山灰焼結体の製造方法を開発しました。
キーワード
火山灰,焼結体,調理用プレート,直火で割れにくい,焼肉時の煙が少ない,赤外線放射
特許情報
【実施権】
【出願日】2016/7/11
【共有相手方】アルバック九州(株)