いちおし
本発明は,例えば,バタフライ型光通信モジュールに使用するシールリングのような金属を素材とした継ぎ目の無い閉ループ状の製品加工方法を提供するものです。
概要
放射状の軌道を有する複数のスライドレールごとにリング製品のコーナー部を形成する可動ダイスを設け,リング状の素材に対して各可動ダイスをスライドレールに沿って放射中心側から外向きに移動させることでリング製品を形成することが可能となります。初期設備投資を最小限にすることで低コストで高精度なリング製品が数秒で製造されるようになりました。
技術分野
本発明は,金属を素材として形成される円形以外のリング(継ぎ目の無い閉ループ状)の製品を製造するためのリング製品の加工方法に関するものです。
課題
従来は,厚板材からワイヤー放電加工機により内周輪郭と外周輪郭を切り出す工程が採用されていましたが,加工に数時間を要し,高コストでした。
解決手段
放射状の軌道を有する複数のスライドレールに沿って移動可能に構成した各可動ダイスに,加工目的であるリング製品のコーナー部を形成するダイス成形部を設け,これらの可動ダイスのダイス成形部に外接する様に,継ぎ目の無いリング状の円管素材を設け,各可動ダイスをスライドレールに沿って放射中心から外方向に移動させ,各可動ダイスのダイス成形部をリング状の円管素材の内周側から放射状に外方向へ押圧することにより,リング状の円管素材を各ダイス成形部の形状に倣って変形させると共に,このリング状の円管素材を各ダイス成形部間で伸展させることによって加工目的のリング製品を形成することを特徴とします。
キーワード
シールリング,可動ダイス,スライドレール
特許情報
【実施権】なし
【出願日】2014/6/2
【共有相手方】(株)サンライズ精工