いちおし
本発明は,鉛を含んだままの銅合金を鉛レス材に変え,環境に配慮した利用を可能にする特許です。
古くから多く使用されている銅合金の再利用に活用できます。
概要
本発明は、鉛を含んでいる銅合金からから鉛を除去する特許です。鉛を含んだ銅合金は,水への鉛浸出が懸念されることから使用が制限されています。そこで,鉛を含んだままで再利用ができないスクラップの銅合金から,鉛を除去する技術を発明しました。
特に,鉛を含んだ青銅に顕著な効果があります。スクラップになった銅合金を鉛レス材として再利用することに結びつくため,銅資源の有効利用方法として期待できます。
技術分野
本発明は、鉛を含んだ銅合金から鉛を除去して,鉛レス銅合金として再利用させるための技術に関するものです。
とくに,水道金具等に使用する銅合金に対して,有効な技術です。
課題
これまで,水道水等への鉛浸出基準が厳しくなる中で,水道金具等に使用されていた銅合金のうち,鉛を含んだものは使用が制限されるようになりました。
古くから使用されてきた銅合金の多くは鉛が含まれており,スクラップ後の再利用が難しくなる懸念がありました。
解決手段
銅合金を融点まで加熱して溶解し,銅合金の溶湯にします。
溶湯中に錫ブロック剤を添加し,脱鉛剤を添加します。これにより,銅合金中の鉛成分は,脱鉛剤等と化合して,鉛化合物を生成します。
鉛化合物を溶湯上へ浮上分離させて銅合金から鉛を排除させます。
特に,錫を多く含む鉛入り青銅に顕著な効果があります。
キーワード
銅合金,青銅,錫,鉛,除去,鉛レス,スクラップ,再利用
特許情報
【実施権】なし
【出願日】2004/12/10
【共有相手方】(株)九州タブチ