特許登録「細骨材,軽石,火山ガラス材,混合セメント及びパーライト」(特許第6756951号)
県と(株)プリンシプルで平成30年11月29日に特許出願した「細骨材,軽石,火山ガラス材,混合セメント及びパーライト」が,令和2年9月1日に特許登録されました。
本発明は,シラスなどの火山噴出物を図に示す乾式比重分離方法により選別した各材料に関する知的財産権です。シラスなどを定量供給しながら傾斜させた多孔板を回転振動させつつ下方から送風して,多孔板の上手側から粗砂を真下から細砂を選別し,下手側から軽石を選別します。吹き上げられた火山ガラス材と風化物は,サイクロンで分離され,風化物はバグフィルタで集塵されます。密度2.5g/cm3以上である粗砂と細砂を調合した細骨材は,JIS A 5308附属書Aの「砂」に適合し,選別した軽石はJIS A 5002の「天然軽量細骨材」に適合することを確認しています。
火山ガラス材は,水分を含むため火炎中で焼成することにより発泡・膨張してJIS A 5007相当のガラス質中空体(パーライト)になります。また,火山ガラス材を粉砕した火山ガラス微粉末は,JISA 6209のコンクリート用の混和材に適合します。それを普通[simple_tooltip content=’モルタルやコンクリートの原料として使用するセメントのひとつ。’]ポルトランドセメント[/simple_tooltip]に配合することにより[simple_tooltip content=’コンクリート中でガラス質物質(フライアッシュ,シリカフューム,火山灰等)がセメントの水和反応の進行とともに反応する現象’]ポゾラン効果[/simple_tooltip]を有する混合セメントになります。